女性ホルモンを整えて健康に

女性ホルモンと生理の関係とは!

肌荒れ、生理不順、性交痛などは女性ホルモンが原因


女性の身体は毎月の月経周期によってコントロールされ、女性ホルモンの分泌サイクルと密接に関係しています。

1ヶ月の中で、肌荒れのひどい時期があったり、イライラしたり、逆に調子が良かったりする時期があるなどは、すべて女性ホルモンの分泌と大きく影響しています。

最近広く知られるようになった月経前症候群は、女性なら多かれ少なかれ、誰にでも出る症状で、ごく自然な生理現象です。

女性の体内ではエストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる2つの女性ホルモンが、バランスよく分泌されています。

エストロゲンには、母体を守る働きがあり、様々な面で全身にわたる保護作用が働き、女性の健康のカギを握っています。
たとえば、肌や髪にツヤを持たせ、バストにハリを持たせ、骨を丈夫にするなどの働きをします。

一方、プロゲステロンは妊娠の準備をするために子宮内膜をふかふかにして、妊娠した場合にはそれを維持する働きがあります。

この2つのホルモンのバランスが生理周期で変わることにより、エストロゲン優位期(卵胞期)には心も体も快調で、肌の調子も良く、気分も安定してイキイキしています。



一方 、プロゲステロン優位期(黄体期)は、ぼーっとして、水分や血行が滞り、肌荒れ、腹痛、肩こり、便秘、むくみなどの不調が出やすくなります。
プロゲステロン優位期は、女性の体にとっても重要な時期でもあるので、体の調子を落とさないように気をつけなければなりません。

しかし、ストレスや過度なダイエット、不規則な生活などにより、この2つのホルモンバランスが崩れてしまうことがあります。

すると生理不順や無月経になったり、肌や髪・骨などに影響が出てきてしまいます。
ホルモンバランスの崩れは、体を老化させる原因になることがわかってきています。

ホルモンの変化にさえも反応してしまうことがあるくらい、女性のカラダはデリケート。
日頃からホルモンバランスを整えておくことは、健康を維持するためには大切なことです。

特に女性ホルモン不足は美容の大敵。
老化を進め、それが肌やカラダに現れてきます。
できるだけストレスをためずに、規則正しい生活を送るようにこころがけましょう。

おすすめしたいのが、イソフラボンを含んだ食品です。

一時期ブームになりました「豆乳」に含まれる大豆イソフラボンや、ザクロ、プエラリアなどが有名です。
これらのジュースやサプリメントを生活の中に取り入れて、積極的な健康維持を心がけましょう。


女性の身体は約28周期で4つの時期を繰り返します。

女性の身体は、女性ホルモンの働きによって一定のリズムに従って生理を繰り返していきます。
毎月訪れる生理ですが、女性ホルモンの分泌量は常に一定というわけではありません。
妊娠できる状態を保つために、ひと月の間に女性ホルモンの分泌量は絶妙な変化を見せます。

女性の身体は下のようにおよそ28日周期で4つの時期を繰り返します。
ただ、人によりまちまちなのも事実。
卵胞期の長短で生理から次の生理までが長かったり短かったりします。

生理の周期の正常範囲は、
25日~38日です。

卵胞期(エストロゲン期)
生理が終わってから排卵が起こるまでの8~10日間ほど。
エストロゲン(卵胞ホルモン)が多く分泌される時期を言います。
これは、卵巣の中の原始卵胞が発育して成熟卵胞になり、これがエストロゲンを分泌して受精卵が着床できるように子宮内膜を厚く増殖されるように働きます。

この卵胞期、つまりエストロゲン期には、女性にとって身体も心も快調であり、お肌の状態も良好な時期となります。(ひと月のうちで)

排卵期
卵巣の中で育った成熟卵胞の卵胞壁がはじけて卵子が外へ飛び出す前後の2、3日が排卵期にあたります。
ただ、生理から排卵までの日数は個人、または体調によって違いがあります。

黄体期
生理が来るまでの12日程度が黄体期です。
体温が最も高くなるのもこの時期です。
排卵後の卵胞は黄色い油のような黄体となって、この黄体がプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌させます。
特にプロゲステロンの分泌量を増やすことで、子宮内膜を柔らかくして増殖させ、受精卵の着床の準備期に入ります。

また、この黄体期(プロゲステロンが優位な時期)が女性にとっては最も身体や心の不調を感じる時期でもあります。
むくみや腹痛、腰痛、頭痛があったり、精神的にも不安定となってイライラしたり、吹き出物が出たりといったことが起こります。
これらが重くなると月経前症候群になります。
女性にとってはひと月のうちで最も注意が必要な時期であり、妊娠にとっては最も大切な時期でもあります。

月経(生理)
生理はおよそ5日間。
黄体期を終えると生理が始まります。
この時期がいわゆる月経と呼ばれる時期です。
妊娠がなければ妊娠に備えて厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて外へ排出されます。
この生理の時期はエストロゲン、プロゲステロンの分泌量はひと月のうちで最小になります。
5日間の生理を終えると、再びエストロゲン優位の卵胞期(エストロゲン期)に入ります。

このように女性の身体は女性ホルモンに強く操られているともいえます。
この女性ホルモンを理解し、活用し、コントロールすることが、女性の身体と心の健康にはとても大切なのです。
ただし、当然ですが生理に伴う体調の変化は正常であってつらい不調であっても病気ではありません。
人によってこれらの症状が重い、軽いはありますので、あまりつらいようであれば医師の診察を受けることが肝心です。
受診することでずいぶん改善されることも期待できます。

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