大きな病気が潜んでいることも。。。
男女を問わず肩こりと並んで多いのが腰痛の悩み。
腰がなんとなく重くて痛む感じ、寝返りが打てないほど痛む場合や、車の乗り降り、階段の上り下りなどに日常生活が困難な場合も多く腰痛は厄介なものです。
女性ホルモンを整えて健康に
女性ホルモンバランスこそ健康のカギ!
女性の健康と病気、不調は、女性ホルモンのバランスに支配されています。
筋肉のこりによる腰痛、女性特有の腰痛があります。
男性も含めて、肩こりと同じで、筋肉の疲労や緊張、脊椎の異常などで腰痛が起こる場合がありますが、
女性特有の腰の痛みの原因では、生理周期や子宮や卵巣、卵管などの婦人科系の臓器が関係する腰痛も考えられます。
月経前症候群(PMS)なら排卵から生理前に腰痛が起こる場合があります。
生理の時に腰が痛む時は、骨盤内の臓器(子宮、卵巣など)の異常が考えられます。
また、子宮が後ろ側の傾いている(子宮後屈といいます)女性に腰痛が起こりやすく、生理痛が重い人が多いようです。
筋肉が凝って腰痛が起こるが場合では、仕事での疲れやストレスでの緊張が原因で血行が悪くなり、腰痛として現れるケースも少なくありません。
腰椎椎間板ヘルニアやいわゆるぎっくり腰など、整形外科系の腰痛も考えられます。
女性の「腰痛」の治療と緩和の方法とは
女性特有の腰痛で、毎月生理の周期にあわせて腰痛が起こる場合は、一応婦人科の診察を受けたほうがいいでしょう。
子宮内膜症や子宮筋腫、月経前症候群(PMS)や子宮後屈などの病気が潜んでいる場合、骨盤内に癒着を起こして腰に痛みが生じている可能性があります。
場合によっては手術による治療が必要な場合があります。
特に骨盤内の炎症や感染が認められない時の女性特有の腰痛であれば、女性ホルモンを整える低用量ピルが効果的です。
低用量ピルは女性ホルモンの分泌を一定にするため、生理や排卵による血液循環を安定させ、うっ血を解消するので腰の痛みを緩和する効果が期待できます。
サプルメントでは、ピクノジェノールがおすすめです。
また、腰痛の原因が筋肉の疲れや運動不足による血行不良や神経の緊張からくる腰痛の場合は、整形外科で受診します。
医師のアドバイスに基づき、生活習慣の見直しと腹筋運動や背筋を鍛えることも必要です。
骨や神経の異常がなければ、筋弛緩剤や消炎鎮痛剤などの服用で痛みを緩和させることも大切。
おすすめのハーブサプリメントはセントジョーンズワート。
神経を安定させ、痛みを抑える効果があります。
女性特有の腰痛だけでなく、筋肉疲労による腰痛の日ごろからできるケア方法は、お風呂。身体を温めることが一番です。とくに半身浴、腰湯がおすすめです。
また、入浴後の温湿布で腰痛を和らげることができます。
夏でも腰に痛みがあるならカイロや温湿布を使いましょう。
見えないところでの心遣い
1.家にいるときは、自分が心地よく過ごせる環境作りに努める。
2.日頃から正しい姿勢で生活するよう習慣づける。
3.家での服装にもこだわりを持つ。
4.ストレスを解消できるようなゆったりとした時間を持つ努力をする。
お風呂でのマッサージ
背骨から指2本分左右でウエストラインにある腎兪、そこからさらに指3本分左右の志室、腎兪から指4本分下の大腸兪、腎兪から指2本分上の三焦兪を湯船の中で指圧しましょう。両手を腰にあて、親指の腹をツボにあてて湯船の端にひじをつけて上体をそらせると、ツボに圧が加わります。これを3~5回くり返します。
湯船の中では、背骨にかかる負担を少なくするために正座をします。
湯からあがったら、背中や腰、肩に、45~50度くらいの熱めの湯をシャワーで勢いよくかけると、さらに血行がよくなり効果的です。
アロマオイルでマッサージ
ジンジャー、ローズマリー、ラベンダー、マジョラムなどのアロマオイルは身体を温めてくれます。腰周辺を軽くマッサージしても効果的です。
腰痛の時の食材選びでは、豆類はかかせません。
豆は肝臓機能を高めてくれるので血液を浄化し、血行促進に効果があります。
大豆、小豆、黒豆などを味噌汁やスープに入れたり、煮豆にして食べるのもいいでしょう。
腰痛緩和のヒント
温めた方がいいか、冷やした方がいいかは、腰痛の種類と症状によって異なります。
慢性の場合は温める、急性で炎症のある場合は冷やすと覚えてください。
急性の腰痛は、一般的には冷やす方法が主になります。テニスやゴルフなどの激しい運動をして腰を痛めた場合も、冷やした方がいいことが多いものです。
慢性腰痛は、ほとんどの場合温めます。
腰に炎症が起きていることが明らかな場合は、炎症が落ち着くまで冷やし、落ち着いたら温めます。
腰痛を予防する座り方とは
イスに座る場合は、腰椎が軽く前に曲がった姿勢がよいのです。
この姿勢をとるには、適切な高さのイスと、比較的固いシートと背もたれが必要です。
イスが高すぎる場合は、足を低い台に乗せるか、ひざを組んでひざの位置を高くすれば、腰椎が前に傾きすぎることなく、よい姿勢を保てます。
畳の上での正座は、腰椎が前に曲がる角度が強くなってしまい、足の血行が悪くなるので腰のためにはよくありません。
ただし、あまり胸を張らず、おなかを引っ込めた楽な姿勢の正座、特におしりを畳の上に落とせば、腰椎が前に傾きすぎないので、必ずしも悪い姿勢ではありません。
また、男性に多い胡座は、腰筋を疲労させてしまいます。
◆車のシートの座り方
同じように背筋を伸ばし、腹筋とおしりの穴を引きしめて深く腰かけます。
座席を前方に進めて、ハンドルが胸の近くにくるように腰かけると背筋が伸び、ひざが股関節より高い位置になるので、腰椎が前傾するのを防ぐことができます。
車の座席はあまり後方に押しやらないようにしましょう。
腰を痛めない重いものの持ち方とは
重いものを持ち上げる時に、椎間板には予想以上に大きな圧力がかかります。
この圧力を腹筋や腰筋が支えているのです。
腰筋にかかる圧力が腰筋の耐久力をこえると、ぎっくり腰や腰部捻挫になります。
この圧力を減少させるためには、お尻とひざを落として重いものを持ち上げるように心がけましょう。
持ち上げる時は、後ろへ少し体重をかけながら立ち上がると、楽に持ち上がることがあります。
股とひざの関節を曲げ、荷物を体に近づけて体全体を使って持ち上げます。
横着をして、腰やひざを伸ばしたまま荷物を持ち上げると、腰を痛めてしまいます。
寝るときの姿勢も腰痛の原因になります。
腰が痛む時の寝かたは?
眠る時の姿勢にはいろいろありますが、うつ伏せに寝ると、腰痛がひどくなります。
特にやわらかいベッドでは、肩や足よりも重い体幹(胴の部分)がベッドの中央部をくぼませてしまうため、腰が沈んで腰痛をひどくしてしまいます。
腰痛がある場合は、ベッドのマットレスの下に固い板を置いたり、畳の上に敷布団を敷いて寝た方が腰が沈みません。
また、横向きに寝て股とひざの関節を曲げるのもよい睡眠の姿勢です。
仰向け寝が習慣になっている人は、ひざの下に折りたたんだ毛布か大きな枕を置いて寝ると、腰の痛みがやわらぎます。