肌のタイプによって出やすい人と出にくい人がいます。
紫外線対策で日焼けに細心の注意を払っていてもシミが出来てしまう場合があります。
できたシミはだんだん濃くなっていきます。
シミが出やすい人はどんなにケアしていてもできてしまいます。
しみの対策について考えてみましょう。
「シミ」ができるしくみ
シミは老化やホルモンバランスのくずれなど様々な原因でできますが、中でも要注意なのはやはり紫外線!
皮膚が紫外線をあびると、まずメラノサイトという色素細胞が活性化し、シミ・そばかすの元となる「黒色メラニン」をつくります。
通常は、この黒色メラニンは垢とともに排出されていくのですが、お肌の新陳代謝が落ちていたりすると表皮に残ってしまうことがあるのです。
これが日焼けによるユーウツなシミ・そばかすの正体というわけ。
また、そのほかに、ニキビや虫刺され、やけどなどが原因で肌に炎症が起こることによっても、メラノサイトが活性化し、シミになることがあることも知られています。
でも悲観することはありません!
こうしてできたシミ・そばかすに対抗するため、強い見方となってくれる代表的なものが、
ビタミンC。
内服薬で体内に取り込んだ場合、ビタミンCにはメラニン色素を薄くしたり、メラニン色素がつくられるのを防ぐ力があることが知られています。
また、ビタミンC配合の薬用化粧品でポイント的に集中ケアしたりして、外側からもビタミンCを補給してシミを防ぐとよいでしょう。
女性ホルモンを整えて健康に
女性の「シミ」の原因と対策、緩和の方法とは!
女性の「シミ」の原因は
シミも女性ホルモンの影響で起こる症状のひとつです。
この場合、紫外線対策で日焼けに注意していても女性ホルモンの乱れがあるとシミができてしまうことがあります。
女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量は、年齢と共に卵巣機能の低下で徐々に減っていきます。
そのスピードはストレスや過労などが原因でさらに加速してしまいます。
女性にとって健康を維持するためにとても大切なエストロゲンが減少すると、分泌を司る脳下垂体や視床下部は性腺刺激ホルモンを刺激して、エストロゲンの分泌を促進させようと卵巣に指令を出しますが、その指令が同じエリアにあるメラノサイト刺激ホルモンにも影響を及ぼします。
メラノサイト刺激ホルモンとは、メラニン色素を分泌させるホルモンです。
このメラニン色素こそがシミ、色素沈着を起こさせる犯人です。
妊娠中にシミができやすくなる場合がありますが、これも妊娠によってメラノサイト刺激ホルモンが活性化しているためです。
できてしまったシミに対して女性ホルモン剤の補充では解消することはできません。
低用量ピルやホルモン補充療法を行うと、メラニン色素を促す性腺刺激ホルモンの働きを促進してしまい、さらにシミを増加させてしまう可能性があるからです。
日頃からできるシミ対策は、ストレスや疲れで脳の働きを乱さないように努め、卵巣の働きを正常に保って、女性ホルモンの分泌を安定させることが大切です。
吹き出物がシミになることがあります。
思春期はとっくに過ぎたのに、なぜか今だにニキビができる…これが多くの女性を悩ませる「大人のニキビ」です。
10代のニキビはおでこやTゾーン等のオイリーな部分にできやすいのですが、大人のニキビは頬から口のまわり、アゴにかけてのUゾーン等の乾燥する部分にもできるのが特徴。
原因は睡眠不足やストレス、化粧品があわないなどいろいろですが、いずれも厚くなった角質、皮脂、皮膚の汚れなどで毛穴がふさがれたところにニキビ菌がついて炎症を起こすことで発症します。
「最近、よくニキビができるなぁ…」と思ったら、それはカラダからのSOSのサイン!
こまめに洗顔し、お肌の乾燥を防ぐ充分なケアを心がけましょう。チョコレートなどお砂糖たっぷりのお菓子や、揚げ物など油の多いメニューはニキビを招くのでほどほどに。 また、便秘もニキビの原因になりやすいので、食物繊維は積極的に摂るようにしましょう。
炎症を起こしたニキビを放っておくと、ニキビそのものは治ってもニキビのあった場所にメラニン色素が沈着してシミになってしまうのです。
これを防ぐためには、早めの治療はもちろんですが、そもそもニキビをつくらないことが大切です!
シミ対策 「洗顔」
毎日の洗顔法
汚れをきれいに落としたいと思うあまり、ゴシゴシ強くこすったりしていませんか?
汚れはたっぷりの泡を、顔にのばすようにやさしく落とすのがキホン。
お肌に過度な刺激を与えることでメラニン色素が発生し、シミの原因となることもあるのです。
拭きとる時も顔を清潔なタオルで軽くおさえるようにし、決してこすらないように気をつけて。
さらに、お肌の新陳代謝を上げるためにお風呂で半身浴をしてみましょう!
忙しいから、面倒だからとシャワーだけで済ませるのはNG。
38~39℃程度のぬるめのお湯に胸から下を20分ほどつかるだけで、カラダの芯から温まり、汗がポッポッと吹き出て肌を浄化するとともに、肌のターンオーバーも活発になります。
半身浴には新陳代謝を上げるだけでなく、1日のストレスを癒す効果も。
ホルモンの関係で、ストレスが多い人はシミができやすいとも言われています。
好きな香りの入浴剤や、時には好きな雑誌まで持ち込んで、バスタイムをもっと楽しみましょう。
さらに発汗効果を上げたいなら、粗塩をひとつまみ入れる「塩風呂」もおすすめです。
シミ対策 紫外線
月ごとの紫外線量は春先から徐々に増えつづけ、5月にピークに達します。
真夏の日差しのほうが強烈な印象がありますが、実は、5~6月からかなりの紫外線が降り注いでいるのです!
紫外線は、メラニン色素を増やしてシミ・そばかすの原因となったり、肌の奥深くまで届いてシワの原因となったりする美しい肌の大敵です。
春のお出かけにも、早い時期からUVケアを欠かさないようにするとよいでしょう。
特に午前9時~午後4時までの紫外線が多い時間帯には要注意。
日焼け止めや、UVカット効果の高いファンデーションでお肌を保護することが大切です。
また、くもりの日や室内でも油断は禁物!室内にいても、紫外線はガラスを突き抜けて皮膚に届いています。
たとえばカフェなどに入っても、オープンテラスの席は気持ちがいいけれど、そのぶん紫外線も多く浴びてしまうことになります。
憂鬱なシミ・そばかすを徹底的に防ぐには、「ちょっとやりすぎ?」と思うくらいでちょうどいいともいえます。
日焼け対策
よく日に焼けた小麦色の肌が健康的でステキ…だなんて昔の話。
今や、紫外線は百害あって一利なし、というのが常識です。
急な日焼けはやけどと同じなので、とにかく早めにケアすることが大切。
赤くなってヒリヒリしてきたら、まずは氷水につけたタオルを顔にのせて湿布をします。
これをお肌のほてりがおさまるまで何度も繰り返します。
また、日焼け後の肌は水分も油分も失われがちなので、保湿効果の高い化粧水や美溶液でお肌に充分なうるおいを与えてあげること。
もし万が一、日焼けでシミができてしまったら…シミを薄くする&消す努力をしつつ、 シミを目立たなくするメイク法なども覚えておきましょう。
シミを隠そうとすると、ついつい厚化粧になりがち。
コンシーラーを気になる部分にだけ塗り、上から保湿力とカバー力の高いファンデーションを重ねます。
つぎに、目元か口元のどちらかを目立たせるポイントメイクを。
目立たせるのは、気になる部分から距離が離れているほう。
目の下が気になるのなら唇に明るめの色を使ったり、あごや口周辺が気になるなら目にポイントをおいたメイクを。
ちょっとしたことですが、 覚えておいて損はありません。
シミ対策 食事
カラダの中からもシミ・そばかすを改善するなら、強い味方となるのはビタミンC!
ビタミンCにはシミの原因となるメラニンを抑える働きがあり、お肌をイキイキさせ、 シミのできにくい体質にしてくれます。
1日に摂りたいビタミンC量は最低500mgで、キウイなら1日5個、柿なら1日4個くらいが目安。
また、ビタミンCは残念なことに、カラダの中にためておけない成分なのです。
ですからまとめて大量にではなく、朝・昼・晩、バランスよく摂ることが大切。
さらに、 不安定でこわれやすいのがビタミンCの特徴でもあります。
調理などで熱を加えるより、できるだけ野菜サラダやフルーツサラダで生のまま食べるのがおすすめ。
また、カフェインを多く含むコーヒーや紅茶などのドリンクは、メラニンを拡散させてシミを招く恐れが。
ミルクを入れたり薄くして飲むか、ミネラルウォーターや生ジュースに切り変えてみては?
また煙草もビタミンCを壊してしまうので、シミのお手入れにはおすすめできません。