女性ホルモンを整えて健康に

女性ホルモンバランスこそ健康のカギ!

女性の「おりもの」の症状


おりものは女性が本来持っている天然のバリアのようなものです
「おりもの」がいつもと違うと思ったら受診しましょう。

正常なおりものは 無色と少し白色が混ざった物で20センチくらい伸びてぽたっと落ちる物です。
健康のバロメータになります。 
今度観察してみて下さい。
茶色いなどの色がいつもと違う、臭いが強いなどの変化に注意してください。

◆おりもの いろいろな症状
水っぽく白いおりもの 
薄くて多い。 胃腸が弱り、体が湿気ている状態。
このタイプの方は体(とくにお腹周り)が極端に冷えている、冷たい物が好きでよく食べているなどの原因が考えられます。このタイプは生理痛も酷かったりします。
体を温めて水分代謝を高める必要があります。
冷たい食べ物は控え、体を温める物を中心にとるように心がけましょう。

暗い色(くすんだ色) 
水分を調節したり、生殖機能を司る所”腎”の弱り
この症状は”腎虚”といって子宮など生殖機能を司るところが衰えている証拠です。このタイプの方は夜の寝不足は大敵です。 
このような方はむくみや下痢を伴っている方が多いです。
腎を補って生殖器を健やかに保つ漢方で対応します。
温めて、体を冷やさないようにして下さい。

黄色で粘っこい(臭いがある)、かゆみがある 
免疫力の低下、菌の増殖の可能性が有ります。
これは、菌が繁殖している状態。
時には性病のときもあるかもしれません。
子宮のまわりで痛みを伴う場合は検査してみると良いでしょう。
この症状に気づいたらまずは病院へ。抗生物質で対応し、繰り返すようであれば漢方で免疫力を高め、菌に負けない体づくりをしましょう。

赤いおりもの(少し臭う)
疲れが溜まっている。
元気が不足していると出血しやすくなります。くよくよ悩みやすい傾向の方に多く見受けられます。

紫赤色で血液様(悪臭がある)
筋腫や腫瘍などの可能性が有ります。受診する必要があります。
まずは病院で検査して頂きます。この症状が有る方は、まずは病気を治すことが先決。

ぼてっとしているおりもの(量が極端に少ない)
このタイプの方は、肌が乾燥している、髪がぱさぱさしている、などの乾燥タイプの方が多いです。
潤いは夜作られます。寝不足をすると次の日に肌ががさがさになるのはそのため。

「おりもの」の原因は

おりものは女性の身体の自浄作用によるもの

人のからだの粘膜は、粘液を分泌します。それは腟も同様。
健康な女性の腟にいる菌は常在菌。腸内にいる乳酸菌などと同じです。
腟内の菌は酸性で、有害な他の菌の侵入を防いでいます。
おりものは自然なものであって、女性の体が持っている殺菌石鹸のようなものでしょうか。

腟は尿道や肛門の近くに位置すること、それにセックスによる男性器を受け入れたりと様々な菌が入りやすい部位です。
外部から侵入する菌を腟内の分泌物が殺菌しておりものとして外へ排出しています。

おりものが増える原因として、女性ホルモンの周期にも起因する場合があります。排卵期、生理前などは、子宮頸部の頸管粘液が沢山分泌されるため、おりものが一時的に増える時期があります。

おりものの量には個人差があり、体調によって、また、生活習慣によっても変化します。

「おりもの」の対策

おりものに対してあまり神経質にならないで!
おりものは無色で透明、うすい白色などで臭いが無臭の場合は全く問題はありません。ごくごく自然なものです。
生理の周期や体調によって、多少増えたり、減ったりすることもありますが、心配はいりません。

携帯用のビデなどを使って神経質に洗い流してしまう女性もみえるようですが、せっかくの自浄作用を弱めてしまい、実は逆効果といえます。
腟内に待機するあなたのボディガードを解雇するようなもの(^^;。
気になっても入浴時に手で軽く洗い流す程度にとどめましょう。

スリムのジーンズやきついガードルなどによって締め付けるのもよくありません。炎症を起こしてさらにおりものを増やす原因になります。
また、おりものシートは、おりものが多いときには肌も敏感になっているため、肌が弱い女性などはかぶれる場合もありますので注意が必要です。

注意が必要なおりものとは!臭いと色をチェック!
体内の抵抗力が低下して、腟内の良好な状態を保てず、炎症を起こしている可能性がある場合のおりものは、悪臭がしたり、茶色、黄色、緑色などの色のついたおりものです。

一番多いのは、カンジダ菌や大腸菌が繁殖している場合。
生理前の抵抗力が一時的に落ちている時や抗生物質を服用した後などの免疫力が低下している時です。
カンジダや大腸菌で炎症を起こしている場合は早めに診察を受ければすぐに治ります。

◆性感染症の可能性
性感染症でもおりものは増えます。
性感染症はほおっておいても絶対に治りません。腹膜炎や将来、不妊の原因にもなりますので、身に覚えがあっていつもと違うおりもの(色や臭い)に気づいたらすぐに受診です。
泌尿器科に抵抗がある場合は婦人科でも相談できます。
しかるべき治療を早期に受ける必要があります。

おりものに効果がある食材とは!
アロマオイルの「ディートリー」は抗菌、抗真菌作用がありますので、カンジダ菌や大腸菌などによる炎症に効果があります。
お湯に1~2滴ほどたらしたお風呂が効果的。
リラクゼーション効果も期待できます。

また、抵抗力が弱まっていると菌の感染源がなくてもカンジダ菌の炎症を頻発する女性がいます。心も身体も疲れている証拠。
まずは、からだの抵抗力を十分に高めることに重点をおきましょう。
睡眠時間の確保と栄養補給が大切です。

抵抗力を高める食材として有名なのは、はちみつしょうがなどがあります。
レモンのはちみつ漬けやしょうがをはちみつ漬けにしてもおいしく食べられます。

菌に対する抵抗力を高めるには、ポリフェノールプロポリスエキナセアなどを含むピクノジェノールのサプリメントが効果を発揮します。


性感染症(STD)についても知っておこう!

増加する性感染症(STD)感染者、早期発見・治療が大切!

性病は、梅毒、淋病、軟性下疳(なんせいげかん)、第四性病とよばれていた鼠経リンパ肉芽腫の四つが代表的な感染症で、2000年より(2月に交付)、伝染予防法と性病予防法、エイズ予防法の3つは廃止・統合され、「感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律」(通称:感染症新法)と改められており、4つしかないわけでも、届け出の義務もありません。

しかし、性行為による感染症は時代の変化とともに多様化し、病原体も多彩になりました。

そこで、性病という狭義の概念を改め、この四つの性病を含む性的接触によって感染するすべてを、性感染症という広い考え方でとらえようという動きが出てきました。
1975年のWHO(世界保健機構)総会で性感染症という言葉が用いられ、国際的な定義となりました。

性感染症の病原体は、細菌、スピロヘータ、マイコプラズマ、クラミジア、ウイルス、真菌(カビ)、原虫、節足動物などさまざまなものがあり、性感染症として扱われる病気も、20種類にのぼります。

B型、C型肝炎やエイズも、性感染症の側面をもっています。
性感染症は、感染している人と性交渉をもつことによってうつるものです。性器だけに感染するわけではなく、口腔、咽喉、乳房、肛門、直腸なども感染器官となります。口腔から性器への逆感染もあり、当然のことながら、男女間の性的接触だけでなく、同性愛者の性的接触でも感染します。

海外渡航者の増加に伴って、海外で感染して帰国するケースも増えています。感染に気づかず、知らないうちに感染源になっているケースも少なくありません。

性行為は人間の本能であり、生活面の一部を占めているものです。性感染症にかかる可能性は、誰にでもあるといえるでしょう。

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