女性ホルモンを整えて健康に

女性の「乾燥肌」の原因と対策、緩和の方法とは!

女性の「乾燥肌」の症状


見た目の年齢にも響くお肌の乾燥

今までと同じ化粧品を使っていても、

肌が乾燥してカサつく、
乾燥肌で化粧のノリが悪い、
夏なのに手足の肌が乾燥して荒れている


など、女性にとっては、見かけの年齢にも響いてしまうお肌の乾燥、トラブルは大問題です。
赤ちゃんのお肌はプルプル、でも高齢者のお肌は乾燥しがち。

女性では、だいたい25~30歳くらいから水分を保持する機能が減ってきて肌が乾燥するといわれています。

男性ホルモンの減少に伴って皮脂の分泌が減るからとか、細胞間脂質の一種であるセラミドが減るからなどといわれています。

そして実は肌の乾燥のサインはまず、すねかかとにあらわれます。

人によっては痒み(かゆみ)を伴うこともあります。
ちなみに男性では大体50歳くらいを過ぎるとあらわれだすことが多いようです。

女性の「乾燥肌」の原因は

肌乾燥は、皮膚の細胞内水分量の低下で起こります。

むくみは、水分によって起こりますが、水分が細胞内でなく細胞の外にたまった状態。つまり、むくみがあるとかえって肌は乾燥します。

また、コラーゲン、ヒアルロン酸(肌の表皮の奥、真皮部分にあって保湿には大切)が減少すると保湿力が低下して肌乾燥になります。

コラーゲン、ヒアルロン酸は、肌の弾力や張りに対して重要な役割を果たします。
コラーゲンやヒアルロン酸を維持するのが女性ホルモンであるエストロゲンです。
卵巣機能と密接に関係しているエストロゲンの分泌が減少すると、卵巣機能の低下だけでなく、ヒアルロン酸、コラーゲンも減少します。

乾燥肌は、このように女性ホルモンに影響を受けています。

女性の体調を良好に保つ働きを持つエストロゲンは、肌の老化(酸化)を防ぐ抗酸化物質の代表選手。

老化とは、「年齢を重ねること」ではなく、「女性ホルモン(エストロゲン)の減少」を意味します。

乾燥肌を自覚する場合、それは、女性ホルモン(エストロゲン)の乱れが原因であることが考えられます。

女性「乾燥肌」の対策は

女性ホルモンのバランスを整えることが肌乾燥の対策

乾燥肌対策として女性ホルモンの分泌バランスを正常に保つことが大切です。ストレスは、卵巣機能を低下させ、結果、肌の乾燥を招きます。卵巣機能をしっかりケアすることは、同時にスキンケアすることでもあります。
女性ホルモンのバランスが崩れて卵巣機能が低下している場合、20代、30代の若い女性なら低用量ピルの服用が効果的。卵巣機能が正常に戻れば、肌乾燥も回復します。
また、更年期以降の世代の女性になると、年齢と共に卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌も減少する傾向があるため、ホルモン補充療法などで、エストロゲンの補充をすることで乾燥した肌を潤わせて肌年齢を保つことが出来ます。

むくみを伴う乾燥肌の場合
むくみは、水分が本来あるべき細胞内でなく、細胞の外にたまってしまうことで起こります。これをケアするために、水分を摂取しながら、身体を温めたり(腰湯、半身浴など)新陳代謝を高める運動や食事を摂るようにしましょう。
むくみ対策=乾燥肌対策となります。

栄養素を補って乾燥肌対策を!

皮膚の水分保持に多いに関わっているものは、

「セラミド」
「コラーゲン」
「コンドロイチン硫酸」

です。セラミドは角質層で細胞間をつないでいる脂質です。
コンドロイチン硫酸は真皮層のコラーゲンとエラスチンの間のゲル状の物質で皮膚の水分保持において重要な物質です。
セラミドは動物性と植物性がありますが、植物性の方が人体のセラミドにより近くなっています。
代表的なもので、
小麦胚芽や大豆などがあります。
またコラーゲンやコンドロイチン硫酸を多く含むものでは、
鳥・豚・魚の軟骨や皮マグロやぶりの頭、いわし、ししゃも、するめ、たこ、ふかひれ、えいひれなどがあります。

セラミドやコラーゲン、コンドロイチン硫酸の元となる食べ物を多く摂取することも必要ですが、紫外線によって発生する活性酸素の被害を予防することも大切です。

毎日のUVケアはもちろん当たり前です。一度壊されてしまったコラーゲンやエラスチンは元通りにはなおりません。しかし新たに生成し、弾力をとり戻すことは可能です。コラーゲンをとることはもちろん必要ですが、そのコラーゲンやエラスチンの元であるアミノ酸を摂取することが大きなポイントとなってきます。そしてコラーゲン生成時に必須なのがビタミンCです。またビタミンCは活性酸素を排除する役目もしています。また皮脂腺の働きを抑え毛穴を引き締める効果もあり、ニキビやニキビ跡にも有効です。そのほかにもビタミンA、B、Eを摂取すると良いとされています。

ビタミンA
皮膚の
新陳代謝を活発にし、肌の潤いを守り、肌荒れや老化を防ぐ作用があります。緑黄色野菜、うなぎ、卵黄などが代表的な食べ物です。

ビタミンB群
皮膚の健康を守り、
皮膚呼吸を活発にして新陳代謝を助ける働きをします。豆類、海藻、豚肉などに多く含まれます。

ビタミンE
末梢血管を広げて血行を促進し、
細胞の老化を防ぐ抗酸化作用を持っています。玄米・大豆・植物油に多く含まれています。


洗顔料を見直そう!
洗顔で肌を乾燥させてしまうことがあります。
洗浄力の強い洗顔料が大切な角質層のうるおい成分まで落としてしまいます。

洗顔はダブルクレンジングで、メイク落としと洗顔料は分けて使うべきです。
洗顔後は、洗顔料が残らないようにしっかりと洗い流します。
洗顔料は、できるだけ刺激の少ない肌にやさしいアミノ酸からできた洗顔料を選びます。
洗顔後に肌がつっぱると感じたら、洗顔料を変えてみましょう。




子供の乾燥肌対策について
子供の肌は、みずみずしく弾力もあって、どうみても乾燥肌とは縁の無い肌のような気がしますが、実は子供はみんな乾燥肌なのです。

肌には、毛穴というのがあり、全ての毛穴には皮脂腺というものが存在しています。
そして皮脂腺からは皮脂というものが分泌され、皮脂が肌全体を覆う事で膜ができ、この皮脂膜によって外的な刺激から肌を守り、また、肌に存在している水分を外へ逃がさないようにしているバリア機能の役割を担っているのです。

しかし、子供の場合、毛穴に存在している皮脂腺が未発達なため、肌に必要な量の皮脂を分泌することが出来ないため、乾燥肌になりやすいのです。

お風呂から出た後や、少しカサカサしてると感じた時には、刺激の少ない化粧水やクリームなどを塗ってあげましょう。

また、子供が乾燥肌によって、かゆがったりした時には、お風呂は温めのお湯にし、肌に直接触れる服やタオルなどは、刺激の少ない天然の素材を使用するなど配慮してあげることも重要です。

その他にも、石鹸が原因の場合もありますので、刺激の少ない固形石鹸に変える・洗濯に使用する洗剤などにも気を配り、食事もバランス良く食べさせるなど、いろいろと工夫をすると良いでしょう。

子供の場合はアトピーも考えられますので、医師に診ていただくことも必要でしょう。

皮膚の役割は

皮膚には表皮と真皮があり、その下に脂肪などを含む皮下組織があります。
皮膚の役割には以下のような働きがあります。

◆体の保護
異物、紫外線、ばい菌などから体を守ります。

◆水分の保持
体から水分が蒸発しないようにします。

◆体温調節
汗腺をしめたり緩めたりして汗をかくことで。また皮下脂肪は体から熱が放散されるのを防ぎます。

◆感覚センサー
熱さ、痛み、モノに触れる感覚、圧力、冷たさなどを感じるのは皮膚のおかげ。

ちなみに体の中でも皮膚の厚さはいろいろ。まぶたは0.1mm弱、額は0.4mm、足の裏になると2mmもあります。また個人差、男女差もあり、女性のほうが男性よりも薄いようです。

乾燥肌とお風呂

肌を清潔にするのが一番の目的なので、シャワーかお風呂かは好みの問題です。アトピー体質の方は汗が肌を刺激することもありますから、汗をかいたらすぐシャワー等で洗い流しましょう。
日本人は熱いお湯が好きな人が多いですが、乾燥しやすい肌の方は、38~40度ぐらいにしましょう。湯船につかっている時間は3~5分が適当です。
肌が乾燥した状態の時は、刺激の少ない入浴剤を選んでください。あれて角質層が傷んでいる状態だと、肌は刺激を受けやすくなっています。からだが温まるとかゆみが増してしまうこともありますので、保温効果 の高い入浴剤も避けた方がいいでしょう。乾燥肌におすすめなのは保湿作用のある入浴剤です。皮脂に近い成分が配合されていて、入浴や石鹸洗浄によって失われた皮脂を補って、入浴後もうるおいが保てるものが適しています。

入浴後のスキンケア

入浴して清潔になったあとは、毎日続けるスキンケアがとても大切です。からだを洗うことでいっしょに洗い流されてしまった皮脂は、肌の状態がよい場合はすぐに自然に回復します。乾燥肌の方は回復が遅れ、その間に乾燥が進み、かゆみを生じることもあります。これを防止するためには、皮脂に近い油分と水分を配合したモイスチャークリームを乾燥している部分にていねいに塗りましょう。

水分を保つ=保湿のしくみ

表皮の細胞は下から押し上げられて皮膚の表面に上がってきて、約1ヶ月くらいで入れ替わります。それが皮脂やほこりと混じっていわゆる『アカ』となって剥がれ落ちるわけなのですね。

表面には『皮脂膜』という膜があり、ちょうどラップの役割をして水分を逃さないようにしているわけです。この膜は主に汗腺から分泌される水分と皮脂腺から分泌される脂分が皮膚の表面でミックスされたものです。

でも、水分を保つ仕組みはそれだけではありません。角質層の中には角質細胞という皮膚細胞があります。これは皮膚細胞の最後の姿ですね。そしてその中には天然保湿因子(NMF:natural moisturizing factor)といわれるものがあり、水分を保持しています。さらに角質細胞間には細胞間脂質というものがあり、コレも水分を逃さないようにしています。ちなみにお化粧品によくでてくる『セラミド』というのはこの細胞間脂質の一種です。

日常の「乾燥肌」対策とは

部屋の湿度
エアコンは部屋の湿度を低下させ肌の乾燥を招きます。ジメジメとする梅雨の季節、乾燥対策は怠けがちになりますがエアコンによる乾燥は確実に肌を傷めています。夏も冬もエアコンの使用は最低限にしましょう。乾燥しがちな冬場は加湿器を使用したり、濡れたタオルを部屋にかけておくなどして上手に加湿しましょう。

紫外線対策
日焼け止め化粧品に配合されている紫外線散乱剤は紫外線対策に欠かせない成分なのですが、肌の乾燥を招くというデメリットもあります。そのため使用する量・時間には注意しましょう。
日焼けしやすい頬骨や額、鼻などの部分にはしっかりと付けて、乾燥しやすい目元・口元への使用は最低限にするなど、使い分けが大切です。

パウダーファンデーション
パウダーファンデーションや粉おしろいは肌の潤いを吸い取り乾燥を招いてしまいます。だからといってリキッドやクリームタイプで済ませるのではなく、ファンデを塗る前の下地作りの段階で乾燥を防ぐようにしましょう。専用のメイク下地にこだわらずに保湿化粧品で下地をつくる方法をオススメします。
セラミドなどの保湿成分を沢山含んだ美容液(または乳液)をたっぷり使い、乾燥しがちな部分には重ねて使用することで、肌の潤いを長持ちさせましょう。
多少べたつくくらいに付けて少し時間を置いてからメイクをします。ベタついてメイクののりが悪くなるという人もいますが、乾燥肌の女性にはこの方法がオススメです。

食事
私たちの肌を作っているのは、食べ物から消化吸収している栄養素です。
外から化粧品で与える栄養も大切なのですが、食物から得られるものにはかないません。
体が必要としている栄養素をバランスよくとることで、肌は活発に細胞分裂し、生まれたての瑞々しい肌が保たれます。 食事に気をつかったり、コラーゲンドリンクなど肌の保湿力を高めるサプリメントで調子を整えましょう。

血行
私たちの肌をつくる栄養を運んでいるのは血液です。そのため血行が悪いと栄養が行き届かない為に、ターンオーバーの遅れによるクスミや、肌の乾燥を招きます。そこで重要なのは運動です。

肌へとつながる血管の末端部分には心臓のポンプの圧力が届かないため、体の筋肉を動かすことでしか血の流れを行き届かせることができません。そのため美肌のためには運動が欠かせないのです。 運動不足だと感じる方は、ストレッチだけでもOK。毎日少しでも体を動かしてあげましょう。

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