DIT(食事誘導性体熱性)とは!
基礎代謝と並んで太りやすい、太りにくいに大きく関係してくるのが、
DIT(食事誘導性体熱性)
です。
よく食事中に体が熱くなったり、汗をかいたりしますが、それがDITで、食事を消化吸収する過程で出る汗です。
DITは人によって違い、たくさん熱を発散する人ほど、同じ食べ物を食べても発散分が多いので吸収分が少なくなります。
食事をした後に体温が上がるDIT反応が高い人の方が太りにくいというわけです。
DITは年齢が高くなるほど低くなり、脂肪質の人より筋肉質の人の方が高く、運動習慣のある人の方が高い、といったことも関係がありますが、それだけではなく食事時間や食べ方でもDITは変わります。
DITは朝が一番高く、昼夕と時間がたつにつれて低くなる
冷たいものより温かいものを食べた方が、DITは高くなる
香辛料をたくさん使った料理の方が、DITは高くなる
蛋白質をたくさんとった方が、DITは高くなる
食事の前に軽く運動した方が、DITは高くなる
食後にお茶・紅茶・コーヒー・といったカフェインをとった方が、DITは高くなる
といったように食べ方、食べる時間に気をつかえばDITを高めることができます
交感神経と副交感神経は肥満に関係している
自律神経には交感神経と副交感神経があり、起きている間は交感神経が働き、寝ている時には副交感神経が働きます。
肥満の方の多くは交感神経の働きが低下している傾向にあります。
肥満の方は交感神経がにぶるから活動的ではなくなり体重が増え、筋肉も思うように動かせなくなり、ますます活動的ではなくなり、交感神経の働きもにぶくなる、といった肥満の方はこうした悪循環に陥っていることが多いのです。
また、肥満の方はインシュリンレベルが常に高いのも問題です。
インシュリンの作用はグリコーゲンを蓄える作用と、脂肪細胞を蓄える作用がありますがインシュリンがたくさんで出いると、いったん蓄えたものは分解しなくなり、脂肪は少なくならないし、エネルギーを作れなくなってしまいます。
まずは食事から改善
血糖値の上昇を抑えるような低GI値(低インスリンダイエット・グリセミック指数)の食材を積極的にとり、インスリンが常に血液にある状態をなくしましょう。
食事を改善すればエネルギーをきちんと作ることができる体になり、交感神経の働きも活発になってきます。