女性ホルモンを整えて健康に

女性の貧血の症状と原因、治療と緩和の方法とは!

女性の貧血の症状は


知らないうちに進行していることもあります!

女性の貧血の症状としては、

疲れやすい
風邪をひきやすい
息切れ
肌がくすんでいる
目の下のクマができやすい
頭がクラクラする


などがあります。
これらの症状は、貧血である可能性があります。

女性の「貧血」の原因は

女性に多い貧血の原因は!

若い女性の貧血の原因は、生理の出血が多いための貧血がほとんどです。
血液は、全身を流れて酸素を運んだり、体温を一定に保つ働きを持っています。

貧血になると、血液の濃度が薄くなり、酸素を十分に全身にはこぶことができません。
つまり身体が酸素不足(酸欠)になっている状態です。
酸欠の状態が長く続くと心臓に大変負担となって、心不全や心臓肥大などの病気の引き金になることもあります。

貧血は、血液中のヘモグロビン値で測定します。
その数値によって貧血かどうかを医学的に判断します。
貧血は、受診してすぐに治療が必要です。
貧血とは、赤血球内にあるヘモグロビンの量が減少した状態のこと。
ヘモグロビンは、酸素と結合する性質があり、体内に酸素を運搬する役割を担っていますが、貧血によって酸素運搬能力が低下すると、動悸・めまい・耳鳴りなどの症状がみられるようになります。
また、ヘモグロビンは赤い色素ですから、減少すると顔色や爪が白っぽくなります。

一般に、血液検査をして出てきたヘモグロビン量は、

成人男性で14~18g/dl、
成人女性で12~16g/dl


が正常値です。

年齢による差もあるので、男性で13g/dl以下、女性で11g/dl以下であれば貧血といえるでしょう。
一番多いのは、体内の鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血で、全貧血患者の8割以上が当てはまると言われています。
成人男性の1日の鉄吸収量は1mg、月経のある女性では2mgとわずか。血液1?中には鉄が0.5mgも含まれているため、1日2dl程度のわずかな出血でもじわじわと続くと、じりじりと体内の鉄が失われ、病状が進行していきます。

その他、内臓の潰瘍や外傷など急な出血で起こるものや、ビタミンB12不足によって起こる悪性貧血などもあります。

女性の場合、子宮内膜症、子宮筋腫などを患っていると生理の時の出血が増えてしまいます。
また、女性に多い痔、胃潰瘍などがあると患部から出血して貧血になることがあります。

女性ホルモンとダイエットの方法

貧血の治療と対策とは!
成人女性で12~16g/dが正常値です。
1回の生理で、これが10以下に落ちてしまう女性もいます。
これは大変危険な状態であり、クラクラしたり、息切れやめまい、疲労感、抵抗力も落ちて風邪をひきやすくなったりします。
このような貧血を感じたらすぐに受診するようにしてください。

また、貧血は本人が気づいていないケースも意外に多いもの。
生理での出血の量が多かったり、息切れやめまい、ふらついたり、疲れやすいなど、また、肌のくすみ、乾燥肌の自覚症状がある場合は、一応診察を受けた方がいいでしょう。
子宮内膜症、子宮筋腫などの病気が隠れていることも考えられます。

貧血に服用する薬は、鉄剤
鉄分の補給が大切です。鉄剤を服用することで、鉄分が身体に行き渡ると貧血が改善され、体調が驚くほど回復することがあります。

子宮筋腫、子宮内膜症の治療では、低用量ピルが処方されることがあります。
これは、女性ホルモンのバランスを整えて、経血量を減らすことを目的としています。
漢方薬が有効な人もいますので、医師とよく相談の上、自分にあった治療法を選択してください。貧血の原因をつきとめることが大切です。
また、子宮筋腫、子宮内膜症が進行しないようにするため、ホルモン剤を使う場合もあります。ダナゾールなどのホルモン剤でわざと卵巣機能を低下させ、それによって卵巣から分泌されるエストロゲンを抑えて生理を止めて病気の進行を抑える方法です。骨量低下などの副作用がでることがありますので、長期間使える治療薬ではありません。それに比べて、低容量ピルは数十年と長期的に服用することが可能です。


天然ハーブと食材でで鉄分の補給!

花粉症対策で最近知られるようになった、

イラクサ(ネトル)

は鉄分補給にぴったりのハーブです。
クレソン、パセリも鉄分を多く含む食材です。

ミネラルを豊富に含む海藻やひじきも鉄分補給に優れています。
金針菜(きんしんさい)(中国産の乾物)は今、注目の食材です。
ほうれん草の20倍の鉄分を含むといわれています。中国食材売り場や乾物コーナーにおいてあります。
ゆでたり、炒めたりして食べます。
いちどお試しください。


貧血に効く食材

レバー
鉄分の不足によって起こる鉄欠乏症貧血には、鉄分を含んだ食べ物が効果的です。
鉄分の宝庫といえるのがレバー。
牛のレバーは100g中4mg、とりのレバーは9mg、豚のレバーにいたっては13mgもあります。
しかも肉類からの鉄分吸収率は15~25%と非常に高いので、貧血を治すにうってつけの食べ物なのです。
とはいえ、コレステロールの含有率が多いので食べすぎは禁物。
ほかの食品と組み合わせ、バランスよく食べるように心がけましょう。
また、鉄分を多く含む食べ物を取ったあとは、鉄分の吸収を妨げるコーヒーや紅茶などは飲み過ぎないようにします。

ほうれん草(ホウレンソウ)
ほうれんそうには100g中3.7mgの鉄分が含まれており、野菜の中では多い部類に入ります。
鉄分吸収率は肉類に比べると低いのですが、鉄分の吸収を促進するビタミンCが豊富に含まれている点が大きな魅力。
ゆでたり、いためたり、いろいろな調理法で大量に食べられるのも利点です。

しじみ
鉄分と並び、造血作用があるのがB12。しじみにはこのB12が多量に含まれているうえ鉄分も100g中10mgも含まれています。
主成分は良質のタンパク質。
これは骨髄で血液をつくる機能をアップさせます。
鉄分、ビタミンB、タンパク質がバランスよく含まれたしじみは、貧血を改善するには格好の食べ物といえるでしょう。

パセリ
パセリには100g中9.3mgの鉄分が含まれており、野菜の中ではトップクラス。
鉄分の吸収を促進するビタミンCも100g中200mg含まれており、高い薬効が期待されます。
その他のビタミン類やミネラルも豊富で、貧血を改善するのはもちろんのこと、妊娠、授乳中、生理時にも積極的に取り入れたい食べ物です。
とはいえ、一度に多くの量を食べられないのが、パセリの難点。
他の食品と組み合わせたり、調理方法を工夫するなどして、できるだけ口に入れるようにしたいものです。

はちみつ
100g中鉄分が0.8mg、ビタミンCが3mg含まれています。
 しかも、エネルギー量が豊富ですから、貧血気味で疲れやすい人にはぴったりの食べ物。
ちょっと疲れたなというとき、スプーン1杯分ほどなめると、元気が。

れんこん
れんこんも鉄分を比較的多く含む食べ物です。
しかも、鉄の吸収をよくするビタミンCが100g中55mgも含まれています。
これはこれだけで1日に必要なビタミンをまかなえるほどの量。
貧血に効く食べ物というと、レバーやパセリなど食べにくい物が多いですが、れんこんなら調理方法もバラエティに富み、抵抗なく食べられるはずです。

もやし
血液中のヘモグロビンは鉄色素とタンパク質から成り立っており、貧血を改善するには鉄分をとるのと同時に、タンパク質も補給しなくてはなりません。
もやしには植物性のタンパク質が豊富に含まれているうえ、ビタミンCや鉄分も豊富ですから、貧血の予防に有効な食べ物といってもいいでしょう。


◆その他の貧血を予防する食材、食品
成人女性の1日の鉄所要量は、10~12mgです。
生理中は特に、経血とともに鉄が排出されてしまうため、さらに多くの鉄分を摂る必要があります。

鉄分には主に2種類あります。

・ヘム鉄(動物性食品に含まれ、吸収しやすい鉄分)
・非ヘム鉄(野菜類に含まれる鉄分)

★鉄分が多い食品

<ヘム鉄を含む食材>
木綿豆腐
牛ヒレ肉
豚レバー
鶏レバー
あさり
わかさぎ
かつお


<非ヘム鉄を含む食材>
ひじき
えだまめ
そら豆
小松菜
切り干し大根
大根の葉かんぴょう

放置すると危険な「貧血」は

貧血も軽く考えないで!

「貧血」というと、虚弱体質のようなイメージが強く、それほど深刻だと思われない傾向があります。

しかし、貧血は放置しておくととても怖い病気です。貧血というのは、いわば体内の酸欠状態。体内にもっと酸素を供給させようとして、心臓がより多くの血液を循環させようとし、オーバーワークに陥ってしまいます。

放置していると、長い間に心臓が肥大し、ごくまれには心筋梗塞を引き起こすこともあります。

しかも、鉄欠乏性貧血は、症状に慣れてしまうので、症状が進行しても気付きません。

息切れやめまい、疲れやすさなどは、自分の体質だと思い込んでしまいがちです。

結果として、正常のヘモグロビン量の半分以下である重度の貧血になっても、平気で日常生活を送っている人が少なくありません。

鉄欠乏性貧血は、医師の診断を受け、きちんと治療すれば必ずよくなります。
治ってみれば、今までの状態がいかに異常だったかが分かります。

だるい体で日常生活を送り、周囲からも「怠けているだけ」だと思われるのは、本当に辛いものです。

まずは血液検査を受け、軽度のうちに治療してしまうことをおすすめします。

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