女性のしわ、たるみの症状について
しわやたるみは首、目の下、顔や頬、まぶたなどにあらわれることが多いようです。
張りがあってキレイな肌だったのに、肌がくすんで毛穴やしわ、たるみが目立つようになる。
女性にとっては大問題です。
しわ、たるみやしみを解消する方法を考えてみましょう。
女性ホルモンを整えて健康に
女性
女性のたるみ、しわの原因は
女性ホルモンによるしみ、しわの原因
女性ホルモンのエストロゲンは、真皮にあるコラーゲンやヒアルロン酸を良好に保つ働きがあります。エストロゲンが減少することで肌の表皮にある角質層の水分量が低下すると、角質層の奥にある真皮のコラーゲンやヒアルロン酸も比例して減少します。
そうすると、お肌の酸化(老化)が進んで血行が滞り、くすみになって、うるおい、ツヤなどが失われていきます。
◆コラーゲンの働き
角質層の奥にある真皮に網の目のように分布して肌の張りを支える立役者です。
◆ヒアルロン酸の働き
ヒアルロン酸は水分を含んだジェル状の成分で、コラーゲンの網の目を埋める役割があります。
このコラーゲンやヒアルロン酸が減少すると、肌を支える網の目が堅くなり、カサカサで壊れやすくなってそれがたるみの原因になります。
女性ホルモンであるエストロゲンが減少するとお肌の若さを保つ上で大切なコラーゲンやヒアルロン酸に影響を与え、お肌の酸化(老化)を促進してしまいます。
活性酸素
ストレスや喫煙などで活性酸素が発生。肌が酸化することにより、真皮層のコラーゲンが変質して硬くなり、弾力がなくなります。
角質や真皮層の弾力低下
加齢により、角質層の天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質の量が減ってきたり、真皮層のコラーゲンやエラスチン、その間を埋めるヒアルロン酸などの量が減少して肌の弾力が低下してきます。
女性ホルモンの減少
女性ホルモンは皮膚の弾力を支える真皮層コラーゲンやエラスチンや角質層のヒアルロン酸の生成にかかわってきます。女性ホルモンは20代から30代前半をピークに減少し始めます。
顔の筋肉の緊張
顔をしかめたり笑ったり。これらは次第に眉間や目じり、額などに「表情じわ」となっていきます。
女性のシワ、たるみの改善と解消法とは
30代から40代の女性は、更年期に向かって徐々に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少してくる時期です。コラーゲンやヒアルロン酸と密接に関連するエストロゲンの低下で、肌の老化が始まります。皮膚もだんだん薄くなり、筋肉も弱くなってしわたるみがおこりやすい状態になります。
肌の酸化(老化)を抑えるためにはエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌バランスを安定させることが大切になります。
女性ホルモンの分泌状況は、毎月の生理が正常がどうかで判断できます。
生理の周期
生理での出血量
生理痛の状況
月経前症候群の有無
などがエストロゲンの分泌バランスのサインとなります。
女性ホルモンの乱れを感じたら、病院での診察を受けましょう。
エストロゲンを安定させるために低用量ピルやエストロゲン単剤補充などの治療でシミ、たるみ、しわを緩和、解消させることが期待できます。
また、更年期以降の女性の場合は、ホルモン補充療法という治療法で肌の潤いを回復させることも可能です。
紫外線対策でしわ、たるみを予防しましょう!
しわ、たるみの原因として、女性ホルモン減少の他に紫外線があります。
UV対策はどの世代の女性にとっても必須です。
肌にダメージを与える紫外線には大きく分けて2種類あります。
波長の長いUV-A(長波長紫外線)
UV-Aよりは波長の短いUV-B(中波長紫外線)
です。
肌へのダメージで分けると、主にしわを作るのがUV-Aで、しみを作るのがUV-Bと言えるでしょう。
UV-Aを繰り返し浴びると、肌の張りや弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどの大事な成分を分解してしまう酵素が増え、しわが増えやすくなります。
UV-Bを浴びると、黒い色素「メラニン」を作る指令が出て、メラニンがどんどん作られてしまいます。メラニンが増え続けると、そこがしみになってしまうのです。
また、遺伝子に傷をつけて皮膚がんを引き起こしたり、肌にダメージを与える活性酸素が発生し、しみの原因になってしまうのです。
紫外線から肌を守るには、基本的には紫外線をなるべく浴びないようにして、UV-AとUV-Bの両方をしっかり防ぐことが大切です。
紫外線の影響でシミができるかどうかは、身体や顔の部分によっても差があります。
顔で言えば、ほお骨のような、比較的顔の表面よりも盛り上がって高くなっている部分に影響が出やすくなります。
紫外線が当たりやすいからです。腕や胸元、背中など、肌を露出しやすい部分も紫外線が当たりやすいため、しみになりやすいとされます。
シワ、たるみを解消するアロマ、食材について
サプリメントと食事でしわ、たるみを解消しましょう!
出来てしまったしわには、レチノール(ビタミンA)入りの化粧品を使います。
また、しわやたるみは、血行をよくする肌の再生力を高めるアロママッサージも効果的です。
その代表的なアロマオイルは、ローズヒップ。
陥没した肌の再生を助ける働きをもちます。
5mlのローズヒップをベースに、ラベンダーかローズマリーのアロマオイルを1滴加えたアロマのマッサージオイルでお肌をマッサージします。
コラーゲンを含む食材
豚骨(とんこつ)
手羽先
鶏がら
ふかひれ
鶏皮
牛筋
豚足
ヒアルロン酸を含む食材
牛筋
若鶏の骨
豚足
うなぎ
すっぽん
しわたるみの解消に効くサプリメント
ビタミンC(コラーゲンを作る)
フラボノイド類(ビタミンCを強化する)
亜鉛
βカロチン
「しわ」を防ぐ紫外線対策
ノーメークではないものの、かなりのナチュラルメークや薄化粧の女性もいます。
紫外線を防ぐという効果を考えれば、サンスクリーン剤だけでなく、メークはするにこしたことはありません。
SPF値の高いサンスクリーン剤は、紫外線防止効果が高いといわれています。
SPF値が大きくなるほど、紫外線をさえぎる時間がアップするのです。
SPF値が50もあれば、理論的には塗り直しをしなくても大丈夫なのですが、こすってとれてしまったり、特に夏は汗で流れ落ちてしまいがちなので、2―3時間おきに塗り直すことをお勧めします。
逆に、まめに塗りなおしができるならば、SPF値が20―30ぐらいでも、日常生活はカバーできるはずです。
サンスクリーン剤から塗りなおすのは難しいという方は、紫外線防止効果のあるパウダータイプのファンデーションで、お化粧直しをするのも効果的です。
海などに出かける際は、ウオータープルーフのものを選びましょう。
サンスクリーン剤を使う場合は、肌質にあったものを選ぶことも大切です。
クリーム系、乳液系など、様々な商品があります。
肌が乾燥しやすい人は、肌がしっとりするクリーム状の方が乾燥も防いでくれてよいでしょうし、にきび肌の方はさらっとした、毛穴を詰まらせない乳液系の方がむいています。
目の周りのような皮膚の弱い場所が気になる人は、紫外線対策成分が含まれているアイクリームがあるので、そういった商品を使うのもよいでしょう。
帽子、パラソル、手袋などは紫外線を防ぐのに有効です。
しかし、油断してはいけません。
紫外線は上から降り注ぐだけではなく、地面からも反射して襲ってきますから、やはりサンスクリーン剤もしっかり塗りましょう。
帽子はつばが広めのデザインを、傘は黒系で短く持ち、手袋はUV防止効果が明記された商品を選ぶようにしましょう。
洋服を選ぶ場合、白っぽい色の服よりも、暑くは感じますが濃い色の方が紫外線を通しにくいといわれます。
デザイン面では袖が付いた、肌を隠す服が効果的です。
夏は肌を露出した服を着る機会が増えますが、その日の天候や出掛ける場所などをよく考えて、紫外線を浴びすぎないように気を配りたいところです。